北海道を舞台に成長を続ける若きリーダー 自然と周囲を惹きつける彼女の魅力とは?
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2025.04.18
プロフィール
福林 悠哉(ふくばやし ゆうや)
所属:リストデベロップメント株式会社 企画設計部 3課 課長
経歴:明治大学商学部卒業 2006年新卒入社
新卒時はリストインターナショナルリアルティに配属され、新築マンションの販売に携わる。その後、新築マンションの販売戦略・マーケット調査、LSIRのブランド立ち上げやグループ全体のマーケティング、人事、広報、海外投資事業の推進等を歴任し、2025年よりリストデベロップメントのマーケティング部門の責任者を務める。
趣味はサッカー観戦、スノーボード。
――まずは学生生活のお話から伺ってもいいですか?
テレビのドキュメンタリー番組作成に昔から興味があり、大学生の時はマスコミ研究会に所属していました。大学OBであるニッポン放送のアナウンサーや産経新聞の記者の方が有志でやってくれている研究会だったので、学びが多い活動だったと思います。
その影響もあり、他人の話だけを信じるのではなく、自分が直接、見聞きしたものや感じたことを大切にすることを意識していました。
――何か思い出深い経験はありますか?
新潟の中越地震があったじゃないですか。あの時も、イの一番に現地に行って、2週間ほど泥かき等のボランティアをしました。新幹線、高速道路も機能していなくて、原付で現地に向かったので道中が大変でしたね。
アルバイトでお金が貯まれば国内の全然行ったことない場所を訪れたり、今ほど熱狂していなかった第一回WBCを現地観戦してみたり。サッカー日本代表の北朝鮮戦も、「ニュースだけでなく、北朝鮮の人たちの雰囲気を実際に肌で感じてみたい!」と思ってチケットを取り夜な夜な並んで観に行きました。
飽き性な性格もあるのですが、ジャンル問わず気になったことはすぐ行動に移して経験するようにしていましたね。
――そのような中、なぜリストに就職するのでしょうか?
初めはやりたいこと重視でマスコミ業界に絞って就活を進めていました。ただ、就活を進めていく中で「やりたいこと」よりも「誰と働くか」を大切にしようと考えるようになったのです。
そのきっかけになったのはリスト。たまたま参加した合説でリストのプレゼンを聞いて、その時の第一印象は「面白そうな会社だな!」でした。でもその時は就活軸が決まっていたので、エントリーせず帰ろうとしたら社員の方が声をかけてくれて。
そこでマスコミ業界に絞っていることを伝えると、「いいね!めっちゃ面白そう!でもそれってマスコミ業界じゃなくても、それこそリストでも他の会社でもできるチャンスありそうだけどな?」と言われました。なぜかそれが妙に心に残っていたのですよね。
――その一言が業界で絞ることに疑問を持つきっかけだったのですか?
そうですね。その言葉をきっかけに、改めて自分がなぜマスコミ業界を目指しているか考えました。そこで自分がやりたいことは「自分が経験したことを広く世の中に伝えること」だと気付いたんです。
そう考えると、その手段はマスコミに限る必要はないなと自分の中で腹落ちして。であれば業界とか会社とかで選ぶのはやめて、「やりたいことができる人になるために、誰と働いて自分がどう成長するかを考えよう!」と就活の方向性を大きく変えることを決めました。
そこからは、やること度外視でとにかく人重視。業界や規模問わずひたすらいろいろな企業に足を運び、最終的に6社内定をいただきました。リストに入社を決めたのは「人」でしたね。
――「人」を就活の軸にするのは難しいところもありませんか?具体的に福林さんはどこを見て比較をしたのでしょうか?
自分を対等に扱ってくれるかどうか、を比較基準としていました。リストは7人の社員の方と面談しましたが、一番自分の素が出せたと感じました。
社会人の方からすると、学生の考えって浅い部分がどうしてもあるじゃないですか。だからこそ頭ごなしに否定される方もいるし、一方でなんでもかんでも褒めてくれる大人もいる。
否定されるのも嫌だし、かといって間違っていたりできていなかったりする自覚があるのに褒められまくるのも嫌で。わがままですよね(笑)。
そんな中、リストの社員の方々は皆さん話を熱心に聞いてくれて、良いと思うところは背中を押してくれるし、ダメなところはダメとはっきり言った上で改善案を示してくれる。こういう人たちと働ければ頑張れそうだし、成長できそうだなと感じたことが入社の決め手でした。
――やることは度外視で就活をしていたと思いますが、入社後のギャップはなかったんですか?
仕事に対してはめちゃめちゃありましたよ(笑)。新築マンションの販売営業部門に配属されましたが、「こんなに電話営業するの?!」と面食らいました。
営業成績も伸び悩み、当時の上司に「営業やる気あるの?」と言われたこともあるほどです。ただ、人は好きだったしそこにギャップはなかったので、仕事は頑張って続けていました。
――福林さんは長いキャリアの中、営業部門は2年程度の経験ですよね。その後はどうキャリアを歩んできたのでしょうか?
営業を2年経験した後、マーケティングや広告戦略の立ち上げに携わることになります。一見、華やかな異動に見えますよね?でも当時のリストはまだまだ営業会社だったので、「営業ができなかった人が内勤に行く」文化でした。
事業が多角化した今は全然そんなことないのですが、その時は「できないレッテルを貼られている」自覚もありました。だからこそ、ただ頑張るだけではなく、ここで目に見える成果を上げないとまずい、という覚悟をもっての異動でした。
――当時は複雑な心境もあったかもしれませんが、結果的にはマーケティングの仕事がハマった形ですよね。
がむしゃらにやっていく中で、少しずつ周りからも頼られるようになっていく実感がありました。その時は仕事がすごく楽しく感じましたね。
マーケティング、特に広告の仕事は明確な答えが無く、ある日においては最高の成果を出していた広告も、翌週になると全然ダメになってしまうことがざらにあります。
常に様々なトレンドを追いかけて、時には自分で体験もして、たくさん情報収集をしていく。そのうえで試行錯誤しながら考え続ける必要があるのかなと思っています。なので、好奇心旺盛で物事を柔軟に考えることができる人が向いてるのではないかなと感じます。
――なんか、福林さんの学生時代のお話と繋がる部分もありそうですね。
振り返るとそうなのかもしれませんね。でも学生の頃はマーケティングやりたいなんてまったく思っていなくて。営業が上手くいかなかったことで偶然広告・市場調査の仕事に出会って、知らなかった世界がすごく面白くて自分に合っていた。
実は2006年、ちょうど新卒1年目の時に手に取ったキャリアの本に「計画的偶発性理論」というのがあったのですが、まさにそれだったのかなと思います。キャリアが多様化してきて、最近また注目され始めていますよね。
――そのお話、もう少し詳しく伺えますか?
個人のキャリアの8割は偶然の出来事によって決定される、という考え方です。あまりに社会の変化が激しくなり、未来を正確に予測することが難しくなっている。そして、社会や企業の状況は、当たり前ですけど個人の意思ではコントロールできない。
そのような時代背景の中で「何をしたいか、という目的意識に固執しすぎると、目の前に訪れた想定外のチャンスを逃しかねない。だからこそ、広い視野と柔軟な考え方で偶然の出来事をチャンスに変えていくことが大切だ。」といったキャリア論です。
就活でやりたいことが見つからない方にはオススメの考え方かもしれないです。
――何事もポジティブに捉えて臨機応変に対応するのが大事なんですね?
例えば「絶対に英語の教師になりたい!」と決め込むより、「人になにかを教える仕事をしてみたい」と捉えるほうがチャンスが広がりますよね。
当時の私で言えば、「絶対にマスコミ業界に就職したい!」と決めつけるのではなく、「自分の経験を世の中に広く伝える仕事がしたい」と少し柔軟に考えてみる。
それが私の場合は思いがけないキャリアに繋がりましたし、結果的にはハッピーだったなと感じていますね。もちろんキャリア論はいろいろなものがありますので、一つの考え方くらいに捉えてもらうので十分だとは思います!
――計画的偶発性理論は素敵ですが、その場合ファーストキャリアは何を大切にして選ぶと良いのでしょうか?
個人的には「入社後どう行動するか?」が重要だと考えています。
学生との面談で成長したいって言葉を聞くことが多いです。成長したいなら成長するための行動が必須で、会社にいるだけじゃ、与えられた研修・仕事をこなすだけじゃ伸びないですよね。そこは大手・ベンチャーは問わない話だと思います。
その上での一例として、成長速度を高めるために人を選ぶという考えもあります。あるアメリカの起業家の言葉に「あなたの周りの5人の平均があなた」というものがあるのですが、ご存知ですか?
――すみません、初めて聞きました。どういった意味合いなのでしょうか?
結局人は周りの人から強い影響を受けるよねって話で、周りの人がネガティブなことばかり言えば自分もネガティブになっちゃうし、みんなが成長意欲高く前向きなら自分も自然とそこに引っ張られて頑張れるものです。
だからこそ、なりたい社会人像に近い人が集まる環境を選んでいくことが大切かなと思います。それこそ、同期がどんな理由で入社を決めているのかも一つの参考になるかもしれませんね。
――ありがとうございます。最後に一言いただけますか?
私も就活時はたくさん人に会い、「こうなりたい!」と思えるロールモデルを探してきました。リストに入社を決める人は、社員面談をたくさんやる人が多いと思います。
社員一同いつでもウェルカムなので、ぜひ気軽に声をかけてくださいね!