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2025.04.16

「このままでいたら自分の成長は無いのではないか?」意外な転機と、揺るぎない成長意欲が生んだキャリア

「このままでいたら自分の成長は無いのではないか?」意外な転機と、揺るぎない成長意欲が生んだキャリア

プロフィール
木内 寛之(きうち ひろゆき)
所属:リストデベロップメント株式会社 代表取締役社長
経歴:筑波大学第3学群基礎工学類卒業 2013年中途入社

新卒で鹿島建設に入社。日系・外資系不動産ファンドを数社経験した後、リストデベロップメントへ入社。
2019年より取締役社長就任。趣味はトライアスロン。

偶然と勢いによって、不動産業界でのキャリアが始まった

勉強と部活で充実した大学生活でした。授業は毎日5限か6限までみっちり入っていて、17時に終わります。そこから21時まで部活をやって…という生活でしたね。しかも当時は土曜日も授業があって。アルバイトをする暇が無いくらい忙しかったですね(笑)。

アメフト部に所属していたのですが、練習が厳しくて最初は何度も入部を後悔しました。でも続けていくうちに試合に出られるようになって楽しくなりましたね。

2年生の時に大学リーグの2部から1部へ昇格しましたし、3年生以降はレギュラーに定着、4年生では関東選抜にも選んでもらえました。また、幹部も務め、100人近くの部員をまとめていく経験もさせてもらいました。

部活が忙しすぎて4年生は勉強をサボるようになってしまい、教授に呼び出された苦い思い出もありますが、全体的には楽しい大学生活だったと感じています。

バブルが弾けたタイミングだったので就職マーケットとしては厳しい時代でした。部活があって就活のスタート自体も早い方ではなかったのですが、野村證券、IBM、鹿島建設と幸いにも3社から内定をいただくことができました。

鹿島建設への入社を決めるのですが、決して建設・不動産業界に強い興味があったわけではなくて(笑)。鹿島建設はアメリカンフットボールのクラブチームを抱えており、3歳上の先輩が鹿島建設で活躍していました。非常に強いチームで、日本一を目指せるのであれば面白いなと思ったことが入社の決め手でした。

私の決め方がこんな感じだったので、しっかりと将来を見据えた上で就職活動をしている今の学生の皆さんは純粋にすごいなと感じます。

入社後はマンション分譲をはじめとする開発部門に配属。そこから私の不動産のキャリアが始まります。

同世代の活躍を見て漠然と不安を感じていた

鹿島建設は、非常にいい会社でした。会社として安定もしていたし、福利厚生も整っていて非常に働きやすかったです。

ただ、優秀な社員が外資系の会社に引き抜かれていくのを間近で見ており、「このままこの会社にいて自分は成長できるのだろうか?」という焦りを漠然と感じるようになりました。

いろいろな悩みもありつつ、結果として35歳での転職を決意することとなります。

あるプロジェクトで、外部の会社との商談があったんです。当時の私は課長代理でしたが、組織内では一番の下っ端で、未だに上司の元でコピー取りをしていました。

そんな矢先、取引先の待合室で待っていると、颯爽とした姿で現れたのは転職した元同期でした。「久しぶり!」と明るい元気な姿で現れた彼は「これから物件の決済があるんだ」と自信満々の表情で去っていきました。

片やコピー取り、片や物件の責任者として自信満々で活躍する同期。「このままでいたら自分の成長は無いのではないか…。」そんな焦燥感を強く感じました。そこで一念発起し、新天地での挑戦を決断しました。

まず、想像より転職活動に苦労しました(苦笑)。
当時35歳の私に対する企業の評価は辛辣で、「全然役に立たないよ」「うちでは通用しないね」「35歳なんて年寄りはいらない」など厳しい声をいただくことが多かったです。

「自分って必要とされていないのかな…」と悩んでいたこともありました。その時に相談した先輩に「本気でやる気があるならうちに来なよ」と声をかけていただき、その先輩が在籍していた不動産ファンド会社へと転職しました。

後に在籍する外資系ファンドも含め、ここでしっかりとファンドビジネスのイロハを学べたことがリストでのキャリアにつながっていきます。

リストデベロップメントの新たな事業軸を確立させる

まず、リストという会社を意識するようになったのは、2008年に起きたリーマンショックの後頃です。今の学生さんは実感がわかないかもしれませんが、当時国内の多くのデベロッパーが倒産するほどのインパクトがあった出来事です。

リストも倒産するかもしれないとマーケットで噂されていたのですが、生き残ったんですよね。2010年頃に上大岡の再開発案件を証券化するというビッグビジネスを成功させたという噂話も耳に入ってきていて、すごく気になる存在でした。

リストに入社したのは友人のお誘いがきっかけです。当時の仕事に対して物足りなさも感じていましたし、リストという会社はこれからもっと成長していくというのを感じ取っていました。私がこれまでやってきた不動産アセットマネジメント事業に対し、「リストでも立ち上げたい、力を貸してくれないか」とお誘いをいただきました。

40歳を超えていましたが、リストに転職したほうが今までの経験を活かしてより楽しく働けるのではないかと思い、2013年にリストへ入社しました。

当時のリストは不動産仲介、新築戸建分譲、新築マンション分譲の3つが事業の柱となっていました。
ただ、Sotheby’s International Realty🄬ブランドを取得して3年近く経っていたので、グループ全体として少しずつ富裕層の投資家の方々も集まってきていました。

そんな背景から会社としてストックビジネスを強化したいという話を受けたので、不動産金融の免許を取得しアセットマネジメント事業を始めました。

2017年にあるビジネスが成功して百数十億ほど利益を出せたので、その実績を基にリストデベロップメントへ転籍し、ここでもビジネス領域を拡大させていきます。

当時のリストデベロップメントは新築マンション分譲事業を行っていました。ただ、ここでももう少し事業領域を広げたいという話があり、ファンドビジネスの経験を活かして中古物件のリノベーションを始めました。

私が社長に就任してからは更に事業領域を広げるべく、オフィスビルやテナントビル、賃貸マンション等あらゆる不動産開発をできる会社を目指して舵を切りました。

また、2021年頃からはSotheby’s International Realty🄬ブランドを活用した富裕層向けの開発にも着手し、今では総合デベロッパーとして非常におもしろいデベロッパーになれてきているのではないかと感じています。

そうですね、おかげさまで。でも、転職後にリーマンショックもあったので、「大丈夫かな?鹿島にいたほうが良かったんじゃないかな?」と鹿島の先輩方にはかなり心配されていたようで(笑)。

「社長って誰でもなれるポジションではないから、苦労したなと思ってた木内が成功して嬉しかったよ!」と言われた時は本当にありがたいなと思いました。

35歳で鹿島にいた時に私は課長代理だったんですが、上を見ると課長、次長担当部長、部長、本部次長、副本部長、営業本部長、常務、専務、副社長といて、ようやく社長、会長となる世界です。

その中で自分の同期は500人、2個上には700人いました。ところがバブル崩壊の影響で3つ下は100人くらいと、ギュッと採用数を絞ったんですね。そうすると、「石を投げれば部長に当たる」と言われるくらい社内には役職者だらけなのに、若い人たちがいないから役職者でもコピー取りをすることになる。

このまま65歳の定年まで働いていても、やはり自身の成長は感じられないなと思いましたね。

自ら考え行動し、共に成長できる仲間を

2つあります。一つは「成長意欲」です。
LDは、いわゆる大企業ではありません。大手であれば人海戦術的に事業を細分化し、一人が担当する業務範囲は「物件を探す」だけ、「作ったものを売る」だけになるのかもしれませんが、当社の場合は、最初から最後まで自分自身でしっかりと担当案件を支える必要があります。

これは決して楽ではないかもしれませんが、その分「自分の手で確かにやり遂げた」という、他にはない達成感を感じられるでしょう。この部分を「楽しい」と感じ、さらに成果を出すために自分を磨いていきたいと思える方には、当社がマッチするはずです。

もう一つは「チームワーク」を大切にできることです。仕事は一人だけでは成し遂げられませんし、仲間の存在は「働く力」となるからです。これは、私が学生時代からスポーツに打ち込んでいたので、特にそう思うのかもしれませんね。

最近、会社のメンバーとトライアスロンの大会に出場した時も、「仲間がいることの心強さ」を感じました。トライアスロンにチームスポーツのイメージはないかもしれませんが、レース中、息が上がって段々と苦しくなる中で、周回コースをすれ違う同じユニフォームの走者が目に入ると、「あの人も頑張っているんだ、自分も頑張ろう」という気持ちになるんです。

この「1人では頑張れないけれど、周りの仲間が頑張っているから、頑張れる」という部分は、仕事にも通じるものがあると私は思います。

富裕層ビジネスとグローバルビジネスという非常に伸び代が大きい領域が軌道に乗り、さらに既存の事業をより強化できれば、当社はもっと面白くなります。ぜひこのフェーズを一緒に楽しめる方と働けることを願っています。

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