目に見えないご縁を大切に。 ―不動産業界で成長を続ける若手社員のキャリアパス
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2025.04.16
プロフィール
岩井 美沙紀(いわい みさき)
所属:リストデベロップメント株式会社 投資・開発事業本部3部 係長
経歴:中央大学法学部卒業 2018年新卒入社
新卒時はリストコンストラクション(現リストホームズ)に配属され、中古戸建やマンションのリノベーション再販業務に従事。1年目途中でリスト人事採用担当に。2022年6月からリストデベロップメントで主にリゾート案件の開発・推進を担当。趣味はゴルフ、アニメ。
――どんな学生時代を過ごしていたか教えてください。
部活とバイトで忙しい生活でした。バイトは複数掛け持ちをしていて、多いときは週6日シフトに入るくらいには力を入れていましたね。後輩の育成や売上拡大に向けた戦略立案など、学生ながら任せてもらえることが多い環境で、やりがいを感じていました。そんな経験が楽しくて、「将来的にもいろいろなことを任せてもらえる環境でバリバリ仕事したい」と思うようになりました。仕事に前向きな価値観を持つようになったのは、当時のバイトの影響が大きいですね(笑)。
――働くことにプラスのイメージを持てたんですね!就活にも影響しそうな考え方ですね。
そうですね。考え方自体は変わらなかったのですが、就活では別の問題ですごく悩みました。学部の友達は公務員か金融業界を志望する人が圧倒的に多かったのですが、私はあまり魅力を感じられずやりたいことや行きたい業界もなかなか決められなくて。会社説明会などで多くの社員さんのお話を伺ってみても、自分が実際に働いたときに、同じように感じられるかわからないよなぁと思っていて…。
――感じ方は人それぞれ違いますよね。その後はどのように考えて就活をしたのですか?
やりたいことや業界で絞る方法は自分には合わないと割り切るようになりましたね。その代わり、いろんな事業に携われる環境があれば、たくさんのことに挑戦して自分のやりたいことが見つけられるのではと考えるようになったんです。
そこからは、各業界で幅広い事業に携われる企業を中心に見るようになり、一部(上流過程や下流過程)だけをやっている会社は選択肢から外していきました。3年生の3月に総合不動産会社であるリストグループに出会い、4・5月と選考を受けて内定をいただきました。
――内定承諾を決断するうえで何が鍵になりましたか?
当時、インターン等に参加してお世話になっていたITの総合会社があって、リストで内定をもらった段階でその会社と迷っていました。どちらも私が想定していた働き方や環境に近そうだったので。
ただ、決断において私の中で大きな要素となったのは、面接や内定者会を通じて感じられた社風だと思います。
リストの人事や社員さんは私の話を一番真剣に聞いてくれて、本当に向き合ってくれていると感じましたし、内定者同士も互いに異なる志望動機や意見を持ちながらも、尊重し合える雰囲気がありました。実際に一緒に働く上司やメンバーがどういう人かまでは知れないけれど、「こういう人達を採用しているなら、きっと近い雰囲気の職場なんだろうな」と思えて、どんどん気持ちが傾いていき、内定承諾を決意しましたね。
――入社後のギャップはありましたか?
ギャップはあまりなかったです。強いて言えば業界的なイメージとして、上司が厳しくて時には理不尽に怒られることなんかもあるのかな…と構えていたのですが、そんなことはなかったです(笑)。また、ギャップではないのですが、新卒で配属されたチームを半年で離れることになったことはある意味想定外でした。組織再編としてチームがグループ他社に吸収されことが原因です。次の配属先が決まるまでの間、私はチャンスと捉えて自ら上司に仲介か人事への異動希望の旨を伝えました。人事に異動できたのは嬉しい気持ちと同時に任されたことへのプレッシャーも感じました。
――なぜ人事を希望したのですか?
内定者時代にバイトとして採用のお手伝いをしていたこともあって、人事に行けたら、通常1年目では任せられないような裁量をもって働けるかもしれない、と期待していた部分がありました。実際配属されてみると、とても大変ではありましたが、期待通り裁量を持ち、主体的に働くことができました。私の社会人としてのスタンスを形づくる貴重な4年間だったと思っています。
――現所属のリストデベロップメント(以降、LDと表記)への異動の経緯についても教えてください。
採用として経験を積んでいく中で、「採用責任者として経歴を伸ばしていく」というイメージはつかめましたが、人事としてさらに上を目指すとなると、不動産業での実務経験不足を実感していました。そこで、元々興味を持っていたデベロッパー業務で不動産の実務と投資ビジネスを身につけたいと思い、会社のFA制度を利用して自ら異動を志願しました。改めて希望の配属先に移れたことには会社の環境にとても感謝しています。
――LDではどんなお仕事をしているんですか?
投資用物件として賃貸マンションを仕入れる業務なども経験しましたが、現在はホテル開発のプロジェクトマネジメントをメインに担当しています。仕入れた土地にどのようなホテルを作るのかを一から考えて販売まで一貫して手がけます。具体的には、ターゲットやコンセプトの設定、空間デザインや客室プランの策定等について、設計会社、ゼネコン、デザイナーなど、様々な分野の専門家とプロジェクトを進めています。
――今のお仕事で苦労されている点はありますか?
圧倒的な知識と経験の差ですね。LDではここ数年で新たな軸となるリゾートやホテル開発を進めてきまして。私が関わるプロジェクトでは、関係会社様にとってもラグジュアリーホテル計画は大きなプロジェクトにあたるので、担当者も会社の代表やベテランの方ばかり。とても心強い反面、自分の知見や経験が足りず、判断が難しい場面もあります。
そういった場面では社内のプロジェクトメンバーと協力しながら日々格闘しています!もう一つあげると、契約書や日々の書類を英語でやり取りする機会も多く…。今まで英語を使う仕事はなかったので、その点は本当に苦労しています(笑)。
――かなり大変そうですね。岩井さんから見て、今のお仕事のやりがいって何だと思いますか?
多くの方の想いやアイディアが交差しながら、物事が前に進んでいくことですかね。私が担当しているホテルプロジェクトでは、自社だけでなく多くの専門家が参加しています。打合せでは、時に正反対の意見がでることもあります。それは、「最高のホテルをつくる」という同じ目標を持ち、全員本気で計画しているからです。正面から議論し合うことで、最終的にはブラッシュアップされたプランに変わっていきます。
議論のなかで出てくる課題をどう解決していくかという過程もとても大切です。ホテルが完成するまでにはたくさんの道のりがありますが、一つ一つの課題を解決し、プロジェクトが進んでいく過程を経ていくと、とても達成感を感じられます。自分が携わったホテルがオープンする日が待ち遠しいですね。
――話は変わりますが、これまで会社を辞めたいと思ったことはなかったんですか?
ありますよ。人事にいた時に、会社と学生さんの将来に深く関わる職務なので少なからずプレッシャーを感じる場面があって、正直「自分に務まっているのだろうか」と思うこともありました。ただ、辞める自分を想像すると中途半端なところで逃げているようで嫌で。任せてもらえるレベルまで成長できたと思えるまでは絶対に逃げたくなかったんです。
「転職しないの?」と聞かれることもありますが、グループ会社での異動は転職するくらいのインパクトがあるので、必要性を感じなかったんでしょうね。今も大きなことにチャレンジできていて、とても満足しています。
――リストの好きなところはありますか?
二つあって、一つは手を挙げればチャレンジさせてもらえる環境です。やりたいという意思と行動力がきちんと伝われば、任せてもらえる風土があります。FA制度や社内公募などの場を設けてもらえるのは大きなモチベーションになります。
もう一つは、グループ間での別会社とは思えない距離感の近さです。私はグループの中で色々な会社を経験させてもらっていますが、異動後も元の会社の人から「元気にしてる?」と気にかけていただいたり、各社で連携が必要な業務もスムーズな所は好きなポイントですね。
――今後のキャリアプランについてはどう考えていますか?
入社の時から5年後くらいまでのキャリアは、思い描いたように着実に進んできたと思っています。ただ、直近では今後のキャリアプランは描いていないです。描けていないことに焦っていた時期もありましたが、この年次では経験できないような仕事に取り組める現状を楽しんでいる証拠だなと前向きに捉えています。日々課題は出てきますが、今はとにかく成長するフェーズとして目の前のことに挑戦を続けていきたいです。
――最後に学生の皆さんにメッセージをいただけますか?
30代、40代になった時に、どんな人になっていたくて、どんな生活を送っていることが自分にとって幸せな状態なのか。そのためには20代で何を学び、どう成長していくべきか。そういった観点で、自分の人生にとって大切だと思うことを考え抜いてほしいなと思います。未来を創るために必要なことが環境なのか、人なのか、市場価値なのかは人それぞれです。
私は裁量と事業領域の広さを軸にリストを選んで、今でも間違えていなかったと思っています。就活ではとても悩んだので、微力かもしれませんが、一緒にキャリアを考えるお手伝いができればと思っています。皆さんとお話しできることを楽しみにしています!