不動産会社が北海道で農業を始めたワケとは?若き代表の挑戦に迫る!
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2025.05.07
プロフィール
岡本 悠理(おかもと ゆうり)
所属:リスト株式会社 広報部 広告宣伝課 係長
経歴:明治大学文学部卒業 2020年中途入社
新卒時は大手映像制作会社に入社し、プロジェクトマネージャーとアシスタントプロデューサーを担当。その後ブライダル会社へ転職し、広報兼広告宣伝担当としてメディア対応やSNSの運用、広告物や販促物の製作などに携わる。2020年にリストへ入社し、広報部広告宣伝課として、広告企画・運用、国内外のメディア対応などを担当。
趣味は読書、旅行、家族でBBQやキャンプ。
リストグループのビジネスを語る上で、絶対に外せないのは「Sotheby’s International Realty®」(以下、SIR)の存在です。
日常生活では聞き馴染みのないブランドではありますが、SIRの凄さは一体どんなところなのでしょうか?広告宣伝課としてSIRマーケティング本部の窓口を担当する岡本さんに話を聞いてみました。
――まずは簡単に岡本さんの仕事内容をお伺いできますか?
リストグループ全体の認知度向上とブランドイメージの確立を大きな目標として掲げ、広告企画・運用、国内外のメディア対応を担当しています。日々、雑誌社やTV局などメディア関係者とコミュニケーションを図り、各媒体に応じた企画の提案・進行を行っています。
加えて、「Sotheby’s International Realty®」マーケティング本部の日本窓口として、SIRのマーケティングチームと密に連携を取りながら、日本の物件やマーケット情報を海外へ、また海外の物件やマーケット情報を日本国内へ積極的に展開しています。
――岡本さんは中途入社とのことですが、前職ではどんな仕事をされていたのでしょうか?
新卒では大手映像制作会社に入社し、映像制作に携わっていました。昔からCMや広告が大好きで、作り手の一員になりたかったんです。
そこで3年くらい働いて、憧れの人たちや監督にも会えたし、憧れのスタッフの方々とも一緒に働けて非常にエンジョイしていたんですが。やっぱり、その、ご想像の通り忙しいんですよね。それはもうめちゃめちゃ(笑)。
――ど、どれくらい忙しいのか聞くの怖いですね…。
お休みは3ヶ月に1日あればいいくらいで、基本家に帰れない。会社にベッドルームとシャワールームがあって、ホテルみたいになっているんですよ。家に帰れないからせめてコンビニで下着だけでも買おう、みたいなノリで毎月500時間近く働いてましたね(笑)。
そんな生活をしていると、将来結婚はできたとしても子育てはできなそうと思ってしまったんです。仕事はめちゃめちゃ好きだったんですが、今後の人生も考えて転職することにしました。
――す、すごすぎますね…。その後はどうされたんですか?
ブライダル業界へ転職をして、広報や広告業をメインに仕事をしていました。自社の販促物の制作や、広告の企画、ファッション誌とコラボするなどメディアリレーションの構築に勤しんでいました。
加えてInstagramが流行り始めた時代だったので、SNSの運用を担当させてもらえたのも良い経験でしたね。
――そこからさらにリストへ転職をしたきっかけはなんだったのでしょうか?
大きなきっかけはコロナです。コロナの影響で当時ブライダル業界は大きな打撃を受けました。元々何か新しいことに挑戦したいと思っていたタイミングだったのもあり、退社する決断をしました。
広報や広告業は好きだったので、職種を絞って転職活動を進めました。はじめは前職に近しい業界を中心に見ていたのですが、面接を受ける中で「あれ、入社後なにをするのか想像ついちゃうな。なんか…つまらないかもしれない。」と感じたんです。
――経験のある職種に絞った転職活動だったからでしょうか?
それもあったかもしれません。そんな中で偶然出会ったのがリストでした。正直不動産業界は全く知らなかったのですが、話を聞いてみてとてもワクワクしました。
リストのことは知らなかったのですが、Sotheby’sは知っていたので「え!?Sotheby’sに関係する会社なの?!すごいじゃん!」と安心した部分もありますね。
ブライダル業界にいた時に撮影等で海外へ出張する機会も多かったので、「ワールドワイドに活躍できるチャンスがありそうな会社で働きたい!」と考えていたことも入社の決め手でした。
――リストの話を聞いているとSIRがよく登場するのですが、SIRはどんなブランドなのでしょうか?
そうですね、SIRをご説明するにあたって、まずはこちらの動画を見ていただけると非常に理解が進みやすいのかなと思います。
どんな印象を受けますか?
――なんか、とにかくめちゃめちゃすごいのかも…?と感じました。世界的なブランドなんですね。
そうですね。もう少し詳しく説明していきますが、まずはSotheby’sについてお話ししていきましょう。
Sotheby’sは世界で最も古いオークションハウスで、その歴史は1744年まで遡ります。現在ではニューヨークに本拠地を置き、世界40ヵ国に拠点を構える世界的に有名なオークションハウスとなりました。
――Sotheby’sではどんな商品が出品されるんですか?
美術品やアーティスト作品、車、ワインなど幅広い品目が出品されます。アート好きで知られる前澤友作氏の話題は少し前に国内でも話題になりましたよね。2017年に彼がバスキアのアート作品を落札したのですが、なんと約123億円でした。
そういった形で世界の高級品がどんどん出品されるオークションブランドなので、一般の認知度は高くなくても、世界のいわゆる富裕層と言われる方であれば必ず知っているのがSotheby’sなんです。
――Sotheby’sがすごいことは分かりましたが、リストとどのように繋がってくるのでしょうか?
世界有数のオークションハウスとして長い歴史と名声を築いてきたSotheby’s。その伝統を受け継ぎ、高級不動産仲介の専門ブランドとして設立されたのが、Sotheby’s International Realty®(SIR)です。
SIRは80以上の国と地域に展開しており、オフィスは1,100にも渡ります。ウェブサイトは14ヶ国語で検索できるので、まさに世界的な不動産仲介ブランドとなっているんです。
リストグループは2010年に日本国内においてSIRの独占営業権を取得しています。今や高級不動産の取引はボーダーレスな時代。SIRを活かして世界の不動産をクロスボーダーにご紹介できるのは私たちの最大の強みだと思いますね。
――そんなすごいブランドならどこの会社もこぞって欲しがるんじゃないんですか?なぜ有名企業じゃなくてリストが持っているんでしょうか…?
ストレートですね(笑)。学生を代表して質問してて偉い(笑)!
まず、取得する前から代表の北見は常々海外に進出する機会を狙っていました。国内の人口減少に伴い、将来的に日本の不動産マーケットの構造が大きく変化すると予測していたのです。
そのため、今後の日本の不動産市場では、海外のお客様を積極的に取り込んでいくことがますます重要になると感じていました。
リストグループのサービスを世界に広げるチャンスを常に探し続けていた中で、素晴らしいタイミングで知人からご縁をいただき、SIRが日本国内でパートナー企業を探していることを知ったのです。
――なるほど、そんな経緯が。
もう「すぐに話を聞こう!」ってことで日本に来ていただいて話を伺い、こちらとしても後日ニューヨークの本部に行ってプレゼンをしました。
名だたる有名企業も多数いる中、SIR側の厳選なる審査を通過し、見事私たちが選ばれました。
――ライバルには某大手総合商社もいたと聞いたことがあります。でも、大手不動産会社が興味を示さなかったのは不思議ですね?
これは推測ですが、リーマンショック後のタイミングだったからかもしれません。
あの時はどの企業も大ダメージを負って、大手不動産会社も国内・海外事業共にかなり苦労していました。
ただ北見は、当初から抱いていた信念を変えずに、未来を見据えて海外ビジネスに向けて投資すべきだ、と大胆に踏み切ったんです。
――SIRを活かして、実際にリストグループは今どんなことをやっているのでしょうか?
仲介事業をやっているリストインターナショナルリアルティは国内外の高級物件、リゾートの取引を順調に伸ばしています。富裕層にダイレクトにアプローチできて、ニーズを直接拾えるところが最大の強みだと思います。
リストデベロップメントが普通の人なら大胆に感じるような開発に着手できるのも、ニーズに基づいた開発ができて売り切る自信があるからなんです。
――上手くグループのシナジーが出ていそうですね?
そうですね。こうした国際的なネットワークを活用することで、リストではフィリピン、タイ、インドネシア、アメリカ本土などで現地デベロッパーと連携した投資事業を展開しています。
また、リストアセットマネジメントでは不動産投資運用事業も進めています。世界の富裕層の方々から投資マネーも入ってくるようになると、リストグループは更に面白くなると思います!