リストグループで輝くキャリア 新卒採用担当からリゾート開発の最前線へ
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2025.04.16
プロフィール
遊佐 知衣(ゆさ ともえ)
所属: リストデベロップメント株式会社 投資・開発事業本部 2部 3課 係長
(兼任)リストファーム合同会社 代表社員
経歴:駒澤大学文学部卒業 2019年新卒入社
新卒ではリストインターナショナルリアルティに配属され、新築マンションの販売に従事。社内公募制度を利用して2022年11月にリストデベロップメントへ異動。2023年にリストファームを立ち上げ、代表社員に就任。趣味は映画観賞。
――遊佐さんは道産子ですが、まずは上京した背景を教えていただけますか?
高校3年生の進路相談時、担任からの一言がきっかけです。「遊佐は東京行った方がいい。自分のレベルを高めるのであれば、自分よりレベルが高い人が沢山いるところに行きなさい。」と言われたんです。
というのも、私の地元には学校が少なくて、札幌に行くことを目指す人がほとんどだったんですよね。そうすると結局周りの環境が変わらないので、それじゃあダメだと。
「はい、分かりました。」と、東京に進学することを決めました。
――ずいぶんと素直な子でしたね。
チャンスだと思ったんです。私の周りには行きたくても行けない人がたくさんいたんですよね。私よりずっと成績が良くて、札幌にも東京にも行く実力はあるのに、家庭の事情や親の意見で地元を離れられない。
そうやって悔しがる友達を山ほど見ていた中、幸いにも私は親も許可をくれたので、もうこの波に乗るしかないなと決意しました。
そのように掴んだ大学進学だったので、「大学の専門的な勉強以外にも何か一つ形にしなくては!」という想いが強くて。駒澤大学は文学部でも教員免許が取れるので、そこにチャレンジすることにしました。
通常の単位数の2倍近くが必要だったので、大学生活はめちゃめちゃ忙しかったですね。文系だと普通は4年生に向かってだんだんと授業が少なくなっていきますが、私だけ逆で4年生が1番忙しかったです(笑)。
――そんなに苦労して教員免許を取ったのに民間就職をしたんですか?
そうなんです。教育実習が想像以上に楽しくて、仕事自体はとても素敵だと思っていたんですが、教職の学習や段々と聞こえてくる実際の現場の声を通じて年功序列の働き方が私には合わないかもしれないと感じました。
そこで就職活動を始めますが、人生のターニングポイントに携わりたいという想いから人材を中心に見ていました。半年程度の長期のものも含め、いくつかインターンシップにも参加したので人材への志望度はかなり高かったですね。
ただ一方で、せっかく働くならでかいことをやりたいとも考えていたので、不動産業界にも一定の興味がありました。たまたま合同説明会で出会ったリストの4daysプログラムにも参加しましたが、「総合不動産でなんでもできて面白そう!」という印象を受けました。
――リストへの入社の決め手はなんだったのでしょうか?
2社内定をいただき、どちらかというとリストよりもう一社のほうに気持ちが傾いていました。社長と、「来年4月からよろしくね!」と握手もしちゃってましたし(笑)。
そんな時リストの人事に「そっか。それならそれで別にうちに入らなくてもいいよ。遊佐さんがうちに入らなくても会社としては何も変わらないからね。」と、とんでもないことを言われました(笑)。
こんなことを言われたのは後にも先にも私だけだったようですが、私が負けず嫌いであることを完全に見透かされていたんでしょうね。
「必要とされていない会社で、どうやったら必要な人材だと思ってもらえるだろうか?絶対にそうなってやろう!」とめちゃめちゃ火がつき内定承諾に至りました。
――遊佐さんは社内公募制度を活用して異動されています。まず、入社後の仕事のお話を伺えますか?
リストデベロップメントのような、デベロッパーが開発した新築マンションをお客様へ販売するのが最初の仕事でした。営業の仕事は大変なこともありそうだなと思っていましたが、どんなに厳しくても3年はやりきることを自分に誓っていました。
全力で頑張ることで見える世界もあると思っていたので、4年目以降のキャリアはその時に考えようかなと。
――実際に4年目を迎えてキャリアに悩んだわけですね?
そうですね。ちょっとやりきった感が正直出てしまって、最初の頃ほど全力で仕事に向き合えていない自分を感じていました。「このまま営業にいても自分としては別に問題はないんだろうけど、なりたかった大人になれてるのかなぁ?」と漠然とした疑問が芽生えてきて。
そんな時に社内公募のお知らせが来たんですけど、メールを開けてもう本当に驚きました。「リストデベロップメントが北海道で新規事業を立ち上げる?!これだ!」と思ったんです。
上京してきていますが、もちろん北海道のことは大好きで、いつか北海道に携わる仕事をしたいという想いは心の中にずっと持っていました。それをリストで叶えるチャンスがあるなんて夢にも思っていなかったので、募集先のマネージャーに熱意をぶつけて無事受け入れていただきました。
――またしてもチャンスを掴んだわけですね。
そうですね。当時のマネージャーにも「遊佐がやりたいことは全力で応援したい」と背中を押していただけました。
でも、後になって振り返ってみると、「全然引き留められなかったけど、もしかして私って異動されたら本当に困るって思われるような人材になれていなかったのかな…。」とも思い。それがすごく悔しかったですね。
リストデベロップメントでは必ずそういった人材になってやろう!と新卒で入社を決める時の気持ちを思い出すことができました。
――携わっていらっしゃる北海道でのビジネスについて教えていただけますか?
農業についてはまた別の機会でお話しするので、ここではリゾート開発について触れていければと思います。今私たちはニセコエリアで3か所、富裕層向けの別荘地開発を進めています。プロジェクトによって異なりますが、1軒3億円程度のものから、高いものだと12~15億円くらいの開発になると思います。
ニセコ町の自然を活かし、魅力を最大限に引き出せる開発となるよう日々奮闘しています。
――開発にあたって苦労したのはどんなところでしょうか?
ゼロベースでの開発となるので、現地の方々と信頼関係を築くところからのスタートとなります。ただ、ここが口で言うほど簡単ではなくて…。
現在ニセコは世界でも有数のスノーリゾートとして盛り上がっており、シーズン中の観光客は8割以上が外国人となっています。昨年ローカルテレビがニセコを取材していたので、この番組を観ていただくと現地のイメージがつきやすいと思います。
盛り上がっているからこそ、外資系の会社がこぞってリゾート開発に乗り出している背景があるのですが、現地にはそこに抵抗感がある方ももちろんいらっしゃって。
それもあるのか、「東京の横文字の会社が一体何をしに来たんですか?」と最初はかなりの塩対応をされました。でも私たちは現地の方が感じられているような、乱開発や転売で荒稼ぎをしたいわけではない。私たちの想いにどうやって共感していただくかが一番の難所でした。
――華やかなイメージのデベロッパー業にも泥臭い一面があるのですね。
そうだと思います。まずは顔と名前を覚えてもらって話を聞いてもらえるようになることが重要なので、役場や各業者さんへご挨拶する際には手土産を持って何度も何度も足を運びました。
服装も現地の方々に合わせ、スーツではなく少しラフにしてみたり、地元のゼネコン業者さんや設計事務所さんと交流できる機会があればどんなスケジュールでも必ず参加するようにしていました。
そうして双方のすれ違いを埋めていく過程の中で、私が北海道出身だったのは少なからず活きたかなと感じていて。地元に貢献したい気持ちが本物であることが上手く伝わったと思います。
今ではリストの卓上カレンダーを置いていただけるくらい、俱知安町の町役場の方々とは信頼関係を築くことができました。
――遊佐さんが仕事で大切にしていることはどんなところですか?
素直であること。それに尽きると思います。昔から大切にしている部分でもあって、今は特に意識しています。変なプライドなんて必要なくて、「ありがとう・ごめんなさい」を普段から言葉に出して伝えることはもちろんですが、「分からない、助けてほしい」と言えるかどうかも大事だと思っています。
単純そうで意外と難しい部分でもあると思います。実際に、現地の人にも「遊佐さんは裏表が無さそうで、本当にそう思っていそうだよね。なんの隠しも無く、素直にぶつかってくるなって思えるから応援したくなるんだよね。」と褒めていただけました。
普段から意識していたところだったのですごく嬉しかったですし、より一層頑張りたいなと思うことができました。
――今後の目標はありますか?
まずは今のプロジェクトをしっかり成功まで導くことです。たくさんの方の想いを背負ってやっている自覚があるので、いろんな方と協力しながら進めていきたいなと思っています。
デベロッパー事業が上手くいけばそこで得た利益の一部を農業ビジネスの原資として地域に再投資することは大きなハードルにはなりません。
ビジネスを軌道に乗せて、現地の就労者の増加、空き地の有効活用、高齢化に伴う耕作放棄地問題の解決等、地域経済の活性化に貢献できるように頑張っていきたいです。
――学生の皆さんにもメッセージをいただけると嬉しいです!
就職活動も素直でいることが大事だと思います。最近の学生の皆さんはちょっと綺麗なことを言いすぎかな?と感じることもあり、なんかもっと本音でぶつかってもいいのになって思います。
飾った自分で内定をもらうことは結果として入社後の自分の首を絞めることに繋がってしまうのではないかと思います。
本音の自分を認めてくれる人、会社は世の中に必ずありますし、リストであれば素直で熱意に溢れる方は大歓迎です!ぜひそういったご縁が見つかる素敵な就職活動にしていただけると嬉しいです。