目に見えないご縁を大切に。 ―不動産業界で成長を続ける若手社員のキャリアパス
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2025.04.15
プロフィール
小林 健人(こばやし けんと)
所属:リスト株式会社 人事部 人事労務課 課長代理
経歴:東北大学経済学部卒業 2015年新卒入社
新卒時はリストコンストラクション(現リストホームズ)へ配属され、注文住宅の営業、原価管理、リノベーション再販事業に従事。入社5年目からリストインターナショナルリアルティへ異動し、不動産仲介営業を経験。
2022年より人事部へ異動し、新卒採用のマネージャーを務める。趣味はJリーグ観戦、ボードゲーム、ポーカー。
「リストデベロップメントって、ぶっちゃけどのような基準で、どのような点を重視して採用活動を行っているんだろう?」就活生であれば誰しもが気になるこの点に採用責任者の小林さんが答えます。本インタビューでは小林さんのキャリアパスから人事への想い、リストデベロップメントの採用基準について迫ります。
――小林さんは入社後グループ会社を3社経験しており、比較的異動が多い方だと思います。まずは現在人事に所属している経緯から伺えますか?
人事には入社前から一貫して興味がありました。縁あって学生時代に就活支援団体に所属しており、自身の就活経験を基に後輩の就活をお手伝いさせてもらっていて。「自分が先輩にしてもらったことを後輩に返そう!」といったよくある動機でしたが、自分がきっかけとなって後輩が真剣に就活に向き合うことができ、結果的に納得して就職先を決める姿を見れることにはすごくやりがいを感じていました。
入社後は事業会社に配属されますが、いつかは人事に異動したいというのはずっと念頭にあって。5年目のタイミングで一度人事への異動希望を出したのですが、当時は却下されてしまいました(笑)。
当時のリストグループでは、新卒は全員不動産仲介部門に配属されて、まずは不動産の基礎を身に着けるというのが基本的な考え方でした。ところが私はたまたま新卒時に仲介部門に配属されなくて。「新卒が最初にやる仕事を経験したことがない人間が採用をやるのは無し」という理由で、5年目に仲介部門へ異動をしました。
――一度却下されていたんですね(笑)。そこから3年仲介部門にいた形ですか?
そうですね。実は異動時に会社から明確な数値目標を課されていたんです。「係長相当の売上を上げられたら人事に来ていいよ」と。仲介部門では主任まで平均5年、係長まで平均7年かかるので「え、仲介未経験からそれはけっこう厳しくね…?」とは思いましたが、幸いなことに2年で達成することができました。
会社として中間管理職が少ないタイミングだったので、その後もう1年だけ仲介部門に在籍することとしましたが、晴れて2022年に人事部へ異動することになりました。
――おめでとうございます!それにしても、却下されても諦めなかったのはすごいですね。
人事という仕事に対する想いが学生時代から変化したからだと思います。学生の頃は「誰かのためになれるって嬉しいな」くらいの気持ちでしたが、社会人になってから人事の重要性に気付いて。
どんな会社にも5~10年の経営計画や目指すビジョンがあると思いますが、それを実現できるかどうかは「人」にかかっていると思うんです。そういう意味で、人事が経営にいかに密接に関わっていて重要かを理解してからはブレなくなりました。
――リストデベロップメントの採用ではぶっちゃけどんなところを見ているのでしょうか?
「デベロッパーは数字をたくさん使いますし、いろんな面から物事を考えていくから、コンサルほどではないにせよある程度の論理的思考力と思考体力がほしいな」
「人とたくさん繋がりを作る仕事だから、コミュニケーションとチームワークを大切にできる人がいいな」
「今後の当社のビジネスはより海外が絡む機会が増えるから語学力があるといいな」
とか、ポイントはいくつかあります。ただし、今挙げたものは必須事項ではありません。あったらいいなぁ程度です。
――どれも重要そうですが、これらが必須ではないんですね?
はい。身も蓋もない話かもしれませんが、学生までのレベルでスキル面における「優秀さ」はそこまで違わないと思います。(一部、化け物みたいな学生さんがいることも知ってはいますが。)そもそも新卒採用をしているのは、10年後の会社を担う人材が欲しいからです。即戦力となるスキルが欲しければ中途採用で賄います。だからこそ、大切なのは「人柄」なんです。
リストグループの社員は総じて「良い人」が多いです。情に厚かったり、面倒見が良かったり、責任感に溢れていたり、謙虚で素直だったり、義理を通したりと、「良い人」にもいろいろあるとは思いますが、とにかく良い人が多い。
スキルは後でいくらでも身につくので、そこの社風に対するマッチングをなによりも大切にしたいと思っています。
――ちなみに、小林さんが考える入社後成長する人の特徴はなんだと思いますか?
「熱意」だと思います。ポジティブな想いで、ピュアな気持ちで一生懸命仕事に取り組む人はすごく強い。
私の新人の頃の上司がめちゃくちゃ厳しい人で、仕事終わりに毎日シュークリームを食べることでなんとか正気を保っていたのですが(笑)、中でもすごく印象に残っている言葉があって。「仕事というのはどこかで誰かが必ず見ているもの。それは身近な上司、先輩だけとは限らない。だから自分に嘘が無いよう常に一生懸命やりなさい。」と。
当時は分からなかったのですが、自分が後輩を持つ立場になってからその言葉の重みに気付いたんですよね。確かに前向きに一生懸命頑張っている人を見ると、「この子、なんとかして伸ばしてあげたい!」と応援したくなるんですよ。そうやって自然と周囲の方を味方につけちゃう人は結果としてどんどん成長していくんじゃないかな。
特にリストは「一生懸命やっている人は例えどんなに成果が出なくても絶対に見捨てない」文化が強いと感じているので、熱意がある方はいつか必ず報われる、成長すると思います。
――小林さん自身が採用活動で大切にしていることも教えていただけますか?
学生の皆さんの選択肢を増やすことを意識しています。もちろん大前提として私は採用責任者ですので、会社としての採用目標はもっています。でもだからといって、「うちに入った方がいいよ」としか言わないのは違うと思っていて。せっかく何かのご縁で知り合った皆さんだからこそ、リストと出会ったことが少しでも皆さんの就活にとってプラスになってほしい。
当社には「満足を超えた感動を提供する」という経営理念があります。採用活動における「満足を超えた感動」を考えた時に、ただリストの説明をしただけでは「知れて満足」で終わりますよね。
数ある企業の中から、貴重な時間を使ってリストのイベントや説明会、面談に参加してくれるわけなので、「今日参加してよかったな」「就活に向けてこんな新たな気付きがあったな」と思っていただけるようなコンテンツ作りを大事にしています。
――素敵な考え方ですね。そう考えるようになった背景はあるのでしょうか?
私自身の就活時の経験も大きいと思います。私、大学2年時までは公務員志望だったんです。「安定していて、周りからの見え方も良い。親も喜んでくれる。」今思えば恥ずかしいですが、志望理由はそれだけでした。
でもある先輩の一言がきっかけで、試しにベンチャー企業をいくつか見に行ったらすごく刺激があって。「あぁ、知らなかったけどこんな世界もあるんだな」と。そこでいかに自分が何も考えずイメージだけで就職を決めようとしていたのか思い知らされました。
就活中、いろんな会社の人事の方と面談をさせていただきました。自社のプレゼンばかりする人が多い中、リストをはじめいくつかの企業は私の就活、キャリアに真剣に向き合ってくれたなと感じています。
「そもそもどんな大人になりたいの?」とか「その選択が良いと思ってる理由はなに?例えばこうだったらどう考えるの?」とか「それ、一般論言ってるだけだよね?君の本音はどこにあるの?」とか。
「あれ?企業の説明しなくていいの?」とこっちが心配するくらい私自身にフォーカスを当ててくれたなと。その時の人事の皆さんには本当に感謝しています。
余談なんですけど、私は果物ではいちごが一番好きで、スイーツを自分で選ぶとついなんでもいちごにしちゃうんですよ。
――え、余談すぎません(笑)?いきなり何の話ですか?
まぁまぁ。好きなものがあったら誰しもそれを選びがちになるじゃないですか。でも、誰かの勧めで違うフルーツのものを選んだりすると、「いちごも美味しいけど、これはこれで美味しいな」と感じることもある。
世の中もそうで、人は知らない選択肢を選べないし、自分が知らなかった選択肢でも実は魅力的なものだったってケースはたくさんあると思うんです。
――それは確かにそうですね。
就活も全く同じです。ついつい企業名や商品、サービスを知っている会社を志望しがちですが、学生生活までで知らなかったとしても魅力的な会社は世の中にたくさん存在します。
キャリア観もこれだけ多様化している時代なので、これまでで知っている考え方や、世間一般で「良い」とされている考え方が、実はその人自身には合わなかったということもあると思う。
だからこそ、皆さんのキャリアに本気で向き合いたいですし、皆さんが視野を広げて思考を深めて選択肢を増やすきっかけを作りたいですね。面談では時に耳が痛いことを言うかもしれませんが、本当に後悔しない意思決定をお手伝いできればいいなと思っています。
――では最後に就活生の皆さんにメッセージをいただけますか?
就活を通して「こんな大人になりたい!」「こんな姿に憧れる!」といったロールモデルを見つけてほしいなと思います。憧れの理想の社会人像を見つけて、その姿になるためにはいつまでにどんな経験・スキル・考え方が必要で、それを手に入れるためにファーストキャリアではこんな環境を選ぶ、といったように逆算して考えることができれば大きく外すことはないんじゃないかなと思います。
ぜひたくさんの社会人に会って話を聞いてみたり、いろんな本を読んでみたりしてみてください。自分に合った仕事を見つけることができれば仕事はきっと楽しいはずで、入社後「こんなはずじゃなかったのになぁ」と燻ってしまうのが一番もったいない。
内定をもらって「ゴール」とするのではなく、明るい社会人生活の「スタート」にできるような素敵な就職活動になることを願っています!
小林さんへのインタビューを通じて、リストデベロップメントの採用基準は、スキルよりも『人柄』と『熱意』を重視していることが明らかになりましたね。「何をするかより、誰と働くかを重視したいな」「若いうちから成長していきたいな」と考える方はぜひ一度リストデベロップメントのイベントに参加してみてくださいね!